木材・木造建築に係るカリキュラム調査の目的
大学教育に木材・木造建築の教育プログラムを加えるにあたって、現行カリキュラム上の制約と木造・木質材料・木質構造を専門とする教員の不足の2点の課題があります。現行カリキュラム上の制約とは、「工学部・建築系」の大学のカリキュラム編成が一級建築士の受験点資格を教科の基本とされていることなどです。
そうした課題を踏まえ、各地域で木造建築物建設のリーダーシップを担うことが期待される建築・建設・環境などの工学系および森林・木材などの農学系の大学生・大学院生、さらに地域で活動する実務家とのコラボレーション形成を加えた若手人材教育プログラムを、それぞれの学問領域からの視点を組み入れて構築し、「森林・木材・建築」の専門領域が連携し、相互の意見交流の場を持った教育プログラムの構築を検討します。
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木材・木造建築に係るカリキュラム調査の概要
全国の高等教育機関における木材・木造建築に係る教育の調査を行うにあたって、過年度の木材・木造建築物に係る担い手(学生)育成を行ってきた木材・木造建築物担い手(学生)育成連続講座検討委員会による「木材・木造建築に係るカリキュラム調査委員会」を設置しました。
カリキュラムの調査は、大学(建築関係学科)名簿、木の建築フォラム会員名簿から、建築系や農学部系(木質構造)の木材・木造に関連する担当講座を持つ教育者を抽出し、「木質構造、木造建築についての教育」「他の大学と連携した講義」などに対する意識調査を行い、各大学の木質構造・木造建築に関わるシラバスを収集しました。
大学における木造教育の課題を整理したうえで、「森林・木材・建築」の視点を持ち、地域の木材の利活用や木造建築物に関する教育プログラムの構築を目指し「木質材料」「木造構法」「木質構造」の3つの推奨シラバス案をもとにカリキュラムの検討を行いました。
H28年度 木材・木造建築に係るカリキュラム調査及びアンケート結果
- アンケート調査概要
- 木材・木造建築に係るアンケート結果
- 木材・木造建築に係るカリキュラム調査
(参考)別添資料 大学における木造教育の推進に向けて
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